いかに効率的に、スピーディに、そして正確にモノを届けるか、いわゆるロジスティクス(=戦略的物流)は、企業の利益を大きく左右する重要なファクターです。
村田機械では、調達から消費者への商品提供までの一連の流れを最適化する「サプライチェーンマネジメント(SCM)」の視点から、さまざまな物流機器と情報システムを連携させ、企業経営に直結したロジスティクスシステムを提案。
製造業から流通業にいたるまで、幅広い分野において、お客様のビジネスを最適化するストーリーを組み立て、生産物流・流通物流という大動脈の構築をサポートしています。
我が国においては、労働力の高齢化や減少が予想され、自動化による省力化や労働環境の改善へのニーズはますます増加するものと思われます。効率的かつ人にやさしいロジスティクスシステムの提供は、村田機械の果たすべき社会的使命だと考えています。
1959年、当時の村田禎介初代社長が欧州の工場を視察した時、さまざまな工場でキャビネットを有効活用して整理整頓がなされていることに注目しました。「日本の工場管理は遅れている」と感じた社長は、すぐさまそのキャビネットのメーカーであるスイス・ヴィドマー社に出向き、1962年には技術提携を実現。これが、L&A事業進出の第一歩となりました。
「日本の工場管理を革新する」夢は、その後、自動倉庫や各種無人搬送システムを組み合わせた自動化技術「ファクトリーオートメーション(FA)」へと進化。日本で初めてとなった24時間無人稼働の機械加工FMS(フレキシブルマニュファクチュアリングシステム)をはじめ、さまざまな生産ラインや工場内物流のFA構築で戦後日本の製造業発展に寄与するとともに、さらに流通まで含んだロジスティクスセンターへと広げることで、産業界に大きく貢献してきました。
ロジスティクスシステムは、調達から生産工程、出荷、配送、販売にいたるサプライチェーンに合わせて、最適な保管や搬送、仕分け、入出荷の仕組みを構想し、機器や運用システムを構築していきます。個々の技術力はもちろんのこと、それぞれをいかに統合し、全体最適とするか、そのコーディネート力が問われます。
日本にまだロジスティクスという概念が浸透していなかった1960年代から半世紀。例えば1970年代、食品流通における品質管理が課題となる中で開発した冷凍自動倉庫システム、あるいは1980年代、薬事法改正にともなう新しい医薬品管理に合わせて構築した医薬品物流センター、そして1990年代、流通の大変革期に求められた大規模な通販物流センターや飲料品物流センターの提供など、FAからロジスティクスセンターまで、長年にわたってさまざまな業界で多くのノウハウを培ってきたことが、村田機械の何より大きな強みと言えるでしょう。 物流機械のパイオニアとして常に一歩先を歩み、業界をリードしてきた村田機械。変化し続ける社会・市場を見つめ、これに的確に対応するためのシステムとして「設備・情報管理・運用」から総合的にインテグレートを行うことで、大規模な設備投資を支え続けています。
海外売上比率は6.3%。物流に対する考え方は、それぞれの文化の違いを反映するため、かつては欧州やアメリカ、日本で、それぞれのロジスティクスシステムが発展してきました。しかし人もモノもますますボーダレスとなる今日、世界中の企業が「グローバルSCM」を最重要の企業戦略と位置づけており、村田機械にとっても、海外での業績拡大を本格化させていく絶好の機会が訪れています。
中国をはじめとする新興国の急激な経済成長と消費市場の拡大は、より効率的で、そこで働く人々の労働条件の緩和にもつながるFAシステム、ロジスティクスシステムを求めます。日本のモノづくり、そして消費者の期待に応えてきた村田機械のノウハウが、世界で活かされるのです。
労働力の高齢化や減少が予想されるこれからの日本では、自動化による省力化や労働環境の改善へのニーズが、ますます高まると予測されます。また、国内外問わず、あらゆる産業において物流コストや環境負荷の低減が命題となっています。モノの流れをムダなく最適化するロジスティクスシステムは、こうした課題に応えることができます。
ターゲットとなるのは、流通・メーカーといった業界だけではありません。現在でも、空港や病院、農業関係からさらには納骨堂の自動参拝システムなど、村田機械の自動化技術は、幅広く様々な分野で活用されています。「モノが動くところなら、どこでも」という観点から、今後も社員一人ひとりが全世界にアンテナを張り巡らせ、無限に広がる市場へと、自分たちの価値を提供していこうとしています。

