優れたユニークな技術が世界で高く評価されている、村田機械の製品。そのベースとなる技術開発に取り組んでいるのが、R&Dセンターです。 R&Dセンターは、1992年に京都本社に開設。それぞれ市場特性や要素技術などが異なる4つの事業を横断する研究開発部門として、その多様でユニークな技術を掘り起こし、全社共有の財産を築こう、という考えから生まれました。 2005年には、さらなる研究開発の強化を図るため、犬山事業所にもR&Dセンターを開設。現在、売上の4.3%にあたる52億円以上の研究開発費を投じ、既存事業の強化はもちろん、新規事業創出に向けた取り組みなど、未来を見据えた研究開発にも積極的な投資を行っています。

4つの事業それぞれにおいて、優れた技術を生み出してきた村田機械。その独自技術を発展させて創出された、次世代技術の実例を3つ、ご紹介しましょう。
産業分野で培った自動化技術や搬送ロボットのノウハウを活かし、「ヒト型」のロボットを。村田機械ではこの研究開発に、2006年より、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」の一つに採択され、慶應義塾大学、独立行政法人産業技術総合研究所とともに進めてきました。
この取り組みにより作り出されたのが、全方向移動自律搬送ロボット「MKR-003」。現在は、病院内での薬剤搬送用として実証実験を繰り返している段階です。次世代のロボット市場形成の一翼を担おうと、近い将来の事業化も視野に入れ、開発に勤しんでいます。
京都の伝統工芸である組紐の技術を応用し、村田機械の繊維機械分野でのノウハウに基づき、新たに生み出された複合材料製造技術です。プリプレグシート(カーボン繊維を織り込んだ生地に樹脂を染み込ませ硬化させたもの)を裁断して貼り付けるという従来の製造方法に対し、村田機械では組紐のように炭素繊維を長いままで立体的に編み込み、樹脂で固める製造技術を確立し、これを用いた製造装置を開発。従来製法と比べて物性の安定性や設計自由度が高く、鉄よりも軽くて強度の高い、柔軟性ある素材を生み出すことを可能としています。
工業資材や土木建築材料などのほか、ゴルフシャフトや自転車パーツ、医療機器、航空宇宙関連など、様々な用途に向けて実用化を進め、将来的には次世代電池への利用なども視野に入れています。
パラレルメカニズムとは、複数のリンクを並列に持つ機構。モーターを直列に並べたアーム型ロボットなどと違い、それぞれのリンクを制御することで、手先に前後、左右、上下、回転など、様々な動きを与えることを可能にしています。
村田機械では、長年培ってきた自動化機械製造実績と機器製造の設備・ノウハウのすべてを結集したパラレルメカニズムロボット「MPSシリーズ」を開発。毎分180サイクルの高速稼働、精度の高さ、前述のブレイディング技術を用いて作られた軽量で高剛性のアーム、省スペース、安全性、フレキシブルで多様なニーズに対応する制御ソフト、組み込みの容易さなど、ユーザーの視点を大切にした数多くの特性が、お客様からの高い評価につながっています。

