
- 所属
- 調達部 外注課
- 職種
- 購買
- 出身学部・専攻
- 経営研究科企業経営専攻
- 入社年
- 2006年入社
| 2006年 | 入社 調達部外注課に配属 購買を担当。 |
|---|---|
| 2011年 | 部品ごとに買付する「単品購買」から、その製品ごとに必要な部品・資材を一括で調達する「一式購買」の担当に。 |
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中国生まれ。日本に留学した時、日本企業の経営やモノづくりに関心を持ち、「この国のメーカーで働きたい」と考えた。中でも村田機械を選んだのは、世界シェアトップの製品を持ちながら、幅広い事業を手掛け、旺盛な挑戦意欲を感じたから。
QCD(品質・コスト・納期)向上をテーマとして、製品を作るのに必要な部品・資材を買い付ける。それが、購買の仕事。調達先となる部品メーカー・資材メーカーは、中国、インド、シンガポール、ベトナム、韓国など、世界各地に広がっている。いずれも長年にわたり信頼関係を築いてきた、村田機械の大切なパートナー企業だ。中国で生まれた私は、得意の語学力を活かし、こうした調達先企業との交渉にあたっている。
入社3年目のことだ。リーマンショックの影響で、日米経済はどん底に陥った。当社の生産量も低下し、これに伴って調達する資材や部品の量も大幅に減ると、これが調達先企業の売上低下、さらには経営難に直結。だが、どの調達先も大切なパートナー。倒産という事態は避けたい。今は買い付ける資材がほとんどなくても、当社の生産量が回復した時、品質や納期の面で信頼できる調達先を、また新たに探すのも容易なことではないのだ。
私は各調達先に、経営状態についてダイレクトな質問をぶつけた。「原価はいくらかかっている?」「従業員の給料は?」「いつまでなら持ちこたえられる?」。ここまで踏み込まれた内情を、相手も簡単に教えたくはない。だが、なんとか調達先を危機から救いたい。その一心で、私は訴えた。「私は村田機械の社員だが、そちらの営業となって村田機械から注文を取ってくる。村田機械も苦しい。それでもそちらの倒産を避けるため、どれくらい注文を取ればいいか、知りたい」。熱意は、伝わった。そうして各調達先の経営状態を詳細に把握させてもらった私は、その時の当社が出せるぎりぎりまで発注をかけ、なんとか調達先企業の倒産を回避させていった。
生産量が回復した今。信頼の絆がより強くなった各調達先には、大いに助けられている。相手の立場で考え、お互い納得できるよう問題を解決して、共存共栄を図る。入社当初は理解できなかった、「令人敬佩的日式经营。(感慨、敬服させられる日本企業らしい経営判断)」だ。村田機械で働き、先輩たちに教わってきたからであろう。中国人の私も、すっかり日本のやり方に染まったと感じる。それが、今は誇らしい。

一式購買を行うには幅広い知識が必要なので、常に様々な本を読み知識を広げている。
かつて私は母国で公務員をしていた。キャリアアップをめざして日本に留学し、経営を学ぶうちに、日本の企業経営に興味を持ったのだ。購買という仕事は、その「経営」の観点がなければできないと感じている。
入社して5年間は、単品で部品・資材を買い付ける仕事に取り組んだ。そうして実績を積んで社内での信頼も増し、自信もついてきた私は、自ら願い出た。「一式購買の仕事をやらせてください」と。単品購買と違い、お客様に納入する製品に必要な部品・資材をすべて調達する仕事だ。営業や工場と連携しながら、お客様への納期も管理し、効率的なロジスティクスも考えなければならない。だからこそ、やりがいは大きい。
また、部品点数が膨大になるため、調達先企業も数十社にのぼる。そのすべてに、自分一人で問合せなどをするのは難しい。社内のメンバーの協力が必要になるのだ。一人ではできない、という意味では、まさに経営と同じ。動かす金額も、単品購買の何千倍にも及ぶ。それだけに責任も重く、管理能力が問われる。誰が何を得意とするかをふまえ、多くの人を動かして、大きな仕事をやり遂げる。これこそ、私が本当にやりたかった仕事だ。確かな充実感とともに、日本に来て、村田機械という会社に入社して良かったという思いを、ひしひしと感じている。
交渉には高度なコミュニケーション能力が必要。中国人の私は、今でも日本語の微妙な表現で苦労する時もある。心がけているのは、「低姿勢」と「堂々と」。この二つは相反するようだが、日本の経営において、コミュニケーションの肝になることだ。「お願いしたい」という真摯な気持ちで姿勢はあくまでも低く、かつ言うべきことを曖昧にせず、しっかり堂々と意志を伝える。でなければ、周囲の心からの協力は得られない。仲間たちと心を通わせ、チカラを合わせることで、私は初めて難しいミッションをクリアしていけるのだ。そうして成長を重ね、QCDのバランスがとれた調達を行うことで、お客様からの信頼を高めていきたい。それが、世界での村田機械のブランド価値向上につながるのだ。たまらないスケール感に、日々、ワクワクしている。
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