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ロボット事業へのあくなき挑戦。

森口 智規
森口 智規
所属
研究開発本部 京都R&Dセンター
職種
研究開発
出身学部・専攻
機械工学
入社年
1994年入社
1994年 入社
繊維機械事業部AW技術部に配属。ワインダーの周辺機器等の開発に携わる。
1997年 米国拠点、Murata of America, INC.に赴任。
現地技術スタッフの技術サポート及び技術面からの営業活動サポート等に携わる。
2001年 帰国。
繊維機械事業部に戻るが、その後、社内公募制度を利用し、R&Dセンターロボットチームに異動。
2005年 慶應義塾大学と受付案内ロボットKEITAの共同開発スタート。
2006年 病院内搬送ロボット開発をスタート。

入社動機

就職活動で訪れた時、オートワインダーを見て「一つの駆動軸でこんな複雑な動きをするなんて、すごい!」と感動。実は通産省(現在の経産省)からも入省の誘いをもらっていたが、機械を作る仕事に魅力を強く感じて、村田機械を選んだ。

Chapter 1

病院で薬剤を運ぶロボット。期待を寄せてくれる人たちのためにも、何としてでも実用化につなげたい。

ロボットチームでの初めての仕事ロボット開発チームの社内公募があったのは、入社8年目。当時の私は、米国駐在から帰国したばかり。「世界で勝ち抜くには、先進の制御技術が欠かせない」、そう考えていた私は、すぐこの公募に呼応。R&Dセンターに異動し、以後、ロボット開発とまっすぐに向き合い続けている。
当初は「ロボカップ」というサッカーの大会に出るロボットを開発。これをきっかけに、慶應義塾大学の研究室との交流が始まり、受付案内ロボットの共同開発を行った。その後、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトに参画。病院での薬剤搬送用の全方向移動自律型ロボットの開発に取り組み、現在、複数の病院関係者と一緒に、実用化に向けた実証実験などを繰り返している。
「病院で薬剤を運ぶロボットなんて、本当に必要なの?」。自分でも、そんな不安を感じたことがある。何しろ、これまでにも、大手メーカーが作ってはいるが、世の中に普及していないモノ。作ったところで本当に使っていただけるのか?複数の医療現場へ試作したロボットを持ち込んだ。慶應義塾大学と共同開発を行った、受付案内ロボット「KEITA」私たちのロボットを実際に見て、「使いたい」と言ってくださる病院関係者に会えたことが、何より励みになっている。実は社内でも、研究開発本部長と激論を交わしたことがある。「うちの会社でロボット開発をやる必要があるのか?」と問い詰める本部長。私は反論した。「うちの機械は自動化機械、ある意味すべてロボット。そのロボットをどう知能化していくかは重要な課題。自社製品を強くする開発を止めるんですか」と。最終的には、私のこの主張を本部長が社長に届けてくれた。本部長も、本心ではロボット開発を続けたいと願っていたのだ。だからこそ、私の思いが本物かどうかを確かめたかったのだろう。
今、様々な企業がサービスロボットの事業化を模索している。だが、いまだ成功といえるビジネスモデル、ロボット製品がないのが実情。すぐに答えが出せるわけではない。それでも期待を込め、会社は挑戦を続けさせてくれ、ロボットを「使いたい」と言ってくださる人たちもいる。感謝しつつ、自らに誓おう。本当に使ってもらえるロボットを、何としてでも世に出そう、と。

必須アイテムはこれだ!

必須アイテムはこれだ!

ひらめきは、思いがけない時にやってくるもの。そんな時すぐメモをとれるように、ノートとペンはいつも手放さないよう心がけています。

Chapter 2

日々の生活にロボットがいる世の中。想いをカタチにできる、この会社でなら実現できるはず。

思い通りの動きをさせるため、微調整を繰り返す自分の想いをカタチにしたい。そんな人間にとって、村田機械は最高の会社だ。そう確信できる経験を、私は入社当初から積み重ねてきた。
新人時代は、オートワインダー開発部門に所属。世界中、さまざまな環境でさまざまな糸を捲くワインダーは、その条件に合わせて、まだまだ改良すべき点や新しい周辺装置の開発の必要があった。それらは繊維機械の長年の課題であったり、あるお客様での生産条件固有の課題であったり、さまざまなレベルのものがある。それらの課題に対して、若手の私にも取り組むチャンスが与えられたのだ。綿埃を吸うクリーナー、糸を高速で解(ほど)く装置、糸端をうまく吸い込むためのノズルなど、開発対象の一つひとつを見ると、これがどれほど重要なものなのか、新人の自分には想像できないものだった。だが、実際に現場でその様子を見て、お客様からの要望もお聞きする中で、「この問題を解決したらきっとお客様に喜んでいただけるはず。何かいい方法は?」と考えを巡らせた。そしてちょっとしたアイデアであっても、「こんな改良をしてみては?」と上司に案を出せば、「やってみろ」と、どんどん挑戦させてもらえた。そうして自分のアイデアをカタチにしたモノを実際に工場で使っていただき、 お客様に喜んでいただけたときの感動は何事にも代えがたい体験である。そういった最高の気分を何度も味わった。開発者としての至福。まだまだこの喜びを感じていきたい。本当に使ってもらえるロボットを目指して、今はそれに向けて、全力を尽くしている。挑戦のチャンスを提供し続けてくれる、この村田機械という会社で。
実験に協力していただいている病院のDrと打合せ当然、企業なのだから、利益を継続的に出していく必要がある。だが目先の利益ではなく、将来のビジネスを生む技術は、すぐにカタチにはできない。地道な基礎開発から始め、その方向性がある程度認められれば、この会社は、自分の想いをカタチにしていく機会を与えてくれる。しかも、プロジェクトチームとして立ち上げることで、自分ひとりではできないことも、チームメンバーの協力のもと、実現できる可能性が大きく広がるのだ。
今は病院内でのロボットを開発しているが、そこに使われている技術の展開は他でも期待される。「日々の生活の中で、普通にロボットが働いている」、そんな世の中にしたい。自分たちの製品が世の中を変えるきっかけになるなんて、そんな経験そうそうできることじゃない。でも、今はその可能性を感じている。そのときには既存の4つの事業部とは違った枠組みで事業を展開していく必要も…。もちろん、従来事業部の製品にも、ロボットの制御技術は革新をもたらすだろう。会社を変え、世の中を変える。簡単にできることじゃない。でもこの会社、このチームメンバーとなら、できそうな気がしている。

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