
- 所属
- 情報機器事業部 機構開発グループ
- 職種
- 開発・設計
- 出身学部・専攻
- 理工学部機械工学科
- 入社年
- 2006年入社
| 2006年 | 入社 情報機器事業部技術部機構開発グループに配属 量産プロジェクトで紙搬送の機構テストに携わる。 |
|---|---|
| 2007年 | プリンタ機構部を開発する画像形成チームに異動 ドラムユニット設計・開発を担当。 |
![]()
就職活動時に社員の人たちがフランクに話しかけてくれ、アットホームな雰囲気に好感を持った。また、若いうちから大きな仕事を任せてもらえると聞き、自分の考えを製品開発などに反映できそうだと感じた。
入社2年目に、初めて新機種の開発に携わることになった。コピー機の中心部とも言える、ドラムユニットの設計・開発を担当。やりたいと思っていた仕事。僕は意気込んだ。
部品点数を前機種の半分にする。それが、今回の新機種開発のミッション。部品が減ると、生産コスト低減やメンテナンスの簡易化につながり、よりリーズナブルな価格でユーザーに提供できる。
僕は前機種を参考に、試行錯誤しながら設計に取り組んだ。だが、わからないことも多い。先輩に教わりながらも、何度も失敗を繰り返す。頭を抱え、前に進めずにいた僕に、先輩は言った。「若手でも、任されている以上、自分でやり切れ」と。僕は気づかされた。ただ質問して教われば解決するのではない。設計者としての自分の考えを持って質問し、先輩のアドバイスをヒントに、自分で解決していく。それが、プロなんだと。
プロ意識が芽生え、ミスは減った。それでも初めての開発は苦労の連続。試作でうまくいっても、量産で不具合が生じることもある。中国の部品メーカーからの部品の仕上がりを確認するために、現地に出向いた。通訳を介して要望を伝えるが、なかなか分かってもらえない。僕は思わず大きな声を出した、「ここはこうじゃない!」と。伝わらないはずの日本語。
でも、思いの熱さは届いた。現地メーカーは、僕が納得できる精度の部品を仕上げてくれたのだ。
品質のチェックも終え、初めて担当した機種が市場に投入されたのは、開発開始から2年後。だが、それで終わりではない。市場からの評価がすぐに返ってくる。この機種には「描画をもっと美しく」という声が寄せられた。コストを踏まえ、想定していたユーザーニーズよりも、実際のユーザーの要求レベルが高かったのだ。半年かけて再設計し、また市場へ。開発の厳しさを、実感した。でもそれだけに、責任とやりがいも大きい。プロとして、ユーザーの満足をどこまでも追求していく。僕はまだ、その第一歩を踏み出したばかりだ。

複合機の開発に欠かせないのが、ペンチ、ニッパーなどの工具類。開発したユニットを実際に組み込み、性能確認する時に使います。
僕たちが開発している情報機器は、世界へと届けられる。国内専用といった機種は、作られていない。世界標準が当たり前なのだ。そのために、開発者にどんな意識が求められるか。入社したばかりの頃は、まったく分かっていなかったと、今、振り返ってみて感じる。
1年目に配属されたのは、コピー機などの紙搬送の機構を開発するチーム。その時に進められていた量産プロジェクトで、先輩のサポートをした。先輩が担当しているのは、紙搬送性能の評価。室内の温度や湿度、紙の種類や厚さ、サイズなど、様々な条件下で、紙詰まりが起きないかをチェックをするのだ。僕は先輩に言われ、毎日、紙が流れるのを見続けた。検証期間は数ヵ月に及ぶ。目の前で紙が流れていくのを眺め、2000枚に一回くらい紙が詰まって、それを先輩に報告して…。正直、面白くない仕事だと感じた。
「開発がしたくて入社したのに…これならアルバイトでもできるんじゃないか?」。そんな気持ちを抱きつつ、1ヵ月が過ぎたある日。「今、なんで詰まった?」と聞く先輩に、僕はただ「分かりません」とだけ答えた。すると先輩は、僕を叱った。「機械と紙の動きをよく見ろ!」と。言われた通り、機械の中を覗いてみる。しばらくじっと見つめるうちに、僕は気づいた。紙の種類や使用環境により、紙の動きに違いが出ているのだ。詰まる時には必ず、そこに原因がある。その原因をこうして追求しているからこそ、世界で評価される、高品質な製品をつくることができるのだ。自分の仕事の意味が分かると、紙の動きを見るのが楽しくなった。発見や疑問も生まれる。それを先輩に質問して教わる。そうして意味を理解して取り組む中で、ようやく自覚した。アルバイトじゃない、僕は技術者なんだ、と。
現在は僕にとって2機種目となる、ハイエンドモデルの開発に着手。若いうちから任される、この会社で多くの経験を積み、さらに成長を重ねたい。そうして、従来製品とは切り口の違う情報機器を次々と生み出していきたい。欧州など、要求レベルの高い国々でも評価されるような製品を。
![]()





