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先人の知恵を解明し、未来の資産に。

岡崎 陽平
岡崎 陽平
所属
繊維機械事業部 AW技術グループ
職種
開発・設計
出身学部・専攻
創造理工学専攻
入社年
2008年入社
2008年 入社
繊維機械事業部で、オートワインダー(AW)の設計を担当。
2010年 新機種開発に関わるデータ取得に成功し、社長に対する3年次社員報告会でMVPを獲得。

入社動機

任される仕事の範囲が広く、社内の雰囲気が良いと感じた。何より一番の理由は、オートワインダーという製品の魅力。初めて見た瞬間、そのからくりの面白さに惹きつけられ、「この機械に携わる仕事がしたい!」と強く思った。

Chapter 1

入社前に感動を覚えた、オートワインダーの複雑なメカニズム。これを超える技術を、創出するために。

「すごい、どうなってるんだ」。それが、初めてオートワインダーを見た時の印象だった。からくりという表現がぴったりと当てはまる、複雑な動きを繰り出す独特のメカニズム。この機械に携わりたくて、村田機械に入社した。国や地域によって、糸を巻きつける「ボビン」の形は異なるそして今、このオートワインダーに詰め込まれた技術を解明していくことが、僕のミッションとなっている。
きっかけは、入社3年目。新機種の開発方針を決めるテストを、僕が担当することになった。まだ世に出ていない機種なので詳細は機密だが、簡単に言うと、糸を巻き取る速度を格段にアップさせた機種となる。その方法について、村田機械では、以前から仮説を立てていた。「こうすればもっと高速で巻き取ることができるはずだ」と。ただ、これを数字で立証するのが難しく、説得性に欠けるものだった。「僕にその立証ができるのか」。社内でまだ誰も成功していない試み。僕は上司と相談しながら、どんなデータをどう取ればいいかを考え、実験を重ねた。結果、この仮説を裏付ける重要なデータの取得に成功。部品の微妙な形の差が、機械全体の動きを左右する「これで世界最速の巻き取りスピードを誇る新機種を開発できる!」。そこに貢献できたことが、何よりうれしかった。
オートワインダーに詰め込まれた、先人の知恵には目を見張るものがある。だが、データとしては残されていない。これは、繊維機械業界全体に共通する課題だ。この業界には、技術者の経験と勘でつくられてきたという文化がある。そうした先人の経験や勘を解明し、データ化することが、今後のオートワインダーを大きく飛躍させる鍵。僕には、それができる。やらなければ。そしてそこに、僕なりの新しい工夫をプラスすることで、自分を感動させてくれた、先人の技術を超えたい。そうしていつか自分も、より多くの人を感動させるようなものをつくりだしたいと思っている。

必須アイテムはこれだ!

必須アイテムはこれだ!

不具合が起こった時は、状況をカメラでおさえてから、工具であれこれと試行錯誤。

Chapter 2

失敗をおそれずに挑戦させてくれた上司のもとで成長。世界で評価される製品を、この手で。

今は「自分のやるべきこと」が、はっきりと見えている。だけど、1年目はそうじゃなかった。上司に気づかせてもらったことで、今の自分がある。
入社後すぐ、希望通りオートワインダーの機械設計チームに配属になった。最初の担当は、納入後の不具合に対する設計改善。納入先は中国やブラジル、トルコなど多岐にわたり、中にはほぼ屋外とも言える場所に機械を設置するお客様もいらっしゃるなど、我々メーカーとしてはおよそ想定外と言える事態も起こる。これに対応するため、設計改善を行うのだ。日々、様々な不具合のケースを経験していくうちに、ある程度のパターンがつかめてきた。一方で、物足りなさを感じるようにもなっていた。「早く自分で部品を作る仕事を任せてほしい」という思いが日に日に強くなっていたのだ。そんな、変な自信が先走っていた頃。雑談の中で出た上司の言葉に、僕はハッとした。「文句ばかり言って何もしないヤツが一番の悪だ」。その通りだと思うとともに、自分がそういう人間になりつつあるのではないか、と感じたのだ。まず、自分から動かなくては。以後、僕は似たような不具合の案件でも、そのたびに自分なりの工夫をこらすようになった。社長への報告会の様子ただ、失敗も増えた。それでも上司は、僕の工夫を認めてくれ、「自分で考えたのなら、一度作ってみろ」と、いつでも納得するまでやらせてくれた。失敗し、原因がわかれば、同じ失敗は繰り返さない。こうして経験を積むことで、僕は確実に成長を重ねていった。
入社3年目の社長への自身の成長報告会。僕は新機種開発におけるデータ取得の成功について発表を行い、MVPを獲得。ドイツへの研修に行かせてもらえることになった。ドイツには、繊維機械の強力な競合メーカーもある。ライバルの国の文化や風土、海外の市場などを、この目で確かめて来たい。研修後は、データ取得に関わった新機種が世に発表されることになる。楽しみだ。自分が出した成果から生まれた製品が、世界各地に届けられることになるのだから。

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